リメイク版ロボコップを観て来た
ロボコップ・ブルーレイ・トリロジーBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: Blu-ray
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はじめに
もう一週間以上前ですが、リメイクされたロボコップを観てきました。
魔女の宅急便を観たときと同じく、昔のほうが良かったかなぁっと思うのは、年を取って懐古厨になってしまったからでしょうか。
全体的に悪くはなかったのですが、3つ違和感を感じてしまい、そこが最後まで気になってしまいました。
ロボコップは日曜洋画劇場等で放送されるたびに楽しみに観ていた作品です。今検索すると結構なトラウマ映画扱いを受けているようですね。そんな印象なかったのでびっくりですが、たしかに結構派手に主人公がやられていた気はします......
今回の作品では、主人公がロボコップになる原因は割と?あっさりな感じです。リメイク前のように惨殺されるわけではなく、爆弾で吹き飛ばされるだけです。もちろん全身大火傷ですし、四肢は失いますが。
そこで、自動化された兵器をアメリカ国内で販売したいと考えている軍事企業に利用されロボコップが生まれるわけです。
違和感1 順応早すぎ
最初の違和感は、主人公が四肢を失った姿を見させられて、すぐに自分がロボットになったことを受け入れたこと。もちろん最初は受け入れられずに殺してくれと叫んだり、暴れたりしたのですが、特に何のイベントもないままにいつの間にか受け入れていました......
手足のパーツが外されて、肺から上の内蔵と頭だけの姿になったのが衝撃的だっただけに、受け入れるようになった「理由」が語られなかったのが気になりました。(上記シーンのCGは凄かった!印象的!)
違和感2 伏線回収なし
今回のロボコップの世界では、すでに世界中で自動化された戦闘ロボットが利用されています。つまりロボコップは最強の存在ではなく、むしろ脳みそ(と上半身の内蔵)が人間という、むしろ弱い存在です。その理由はコンピュータの決断よりも、人間の決断が遅いため、反応が数秒遅れるためです。
そこでロボコップを開発した博士はロボコップに内緒で改造を加えます。それは、戦闘時には脳からの指令をまたずに、コンピュータが自動で決断を行うという機構です。人間の脳は自分が決断したと錯覚するような仕組みにしているのがすばらしいのですが、この機構、特に問題をおこしませんでした。
例えば子供の犯罪者がいたとして、人間であれば撃つのを躊躇するところを、機械が決断をくだし撃ってしまう。そのことでロボコップが葛藤する。そんなシーンを予想していたのですがありませんでした。予想を裏切られるとかではなく、いっさい触れられませんでした。ただ強くなっただけ。
違和感3 機械の設定を超越?
リメイク前のロボコップで一番印象に残っていて、かつ好きなのが最後のシーンです。
黒幕の軍事企業の副社長を追いつめるも、ロボコップはその軍事企業の社員には攻撃を行うことができないように設定されている。そのとき、騙されていた社長が副社長に向かって叫ぶ。
「お前は首だ!」
その瞬間、副社長は社員ではなくなり、ロボコップに銃撃される。このブラックジョーク的な結末が大好きでした。
さて、リメイク版なのですが、似たような状況になります。ただし、今回は社長が黒幕です。首に出来る人はいません。リメイク版でも社員を攻撃できないように設定されており、撃つことができなかったのですが......
なんか最終的には撃ってました。いや、本当に撃てる理由がわからないのですが、人間の想いが機械を超えたとかそんな感じなんでしょうか。そういうのいらないのですが......
あ、違和感3つと言いましたが、もう一つだけちょっと気になること。この撃たれた社長。撃たれるほど悪いことしてなかったと思います。殺されるようなことはしていない。
終わりに
そんなこんなで色々気になってしまい純粋に楽しめませんでした。リメイク前のを見直したいところです。
ロボコップ ディレクターズ・カット<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2014/03/05
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